我が家のポケモン事情。その1.始まり編。
家の一番下の息子、あと2か月ほどで13歳になるんですが、
ある事情があって5年ほど前からポケモンカードやってるんですよ。
私は反対でした。だって、金かかりすぎぃ!
元々旦那がオタク。
ダンジョンズ&ドラゴンズ - Wikipediaもそうですし、
パソコンもするし、テーブルゲーム - Wikipediaもそうですし、
上の娘たちの為にという口実で、ポケモンゲームもカードも初期からやってますから。
ただ、ポケカは10年以上前に通っていたリーグ*1で手癖が悪いガキんちょが旦那のカード半分以上パクりまして、
警察沙汰になりあっけなくその店のリーグ権利はく奪。
それ以来、かなりご無沙汰してました。
引っ越しして今の土地に来て、息子が生まれて、
上の二人の娘もティーンになり、ポケモン何それwwwww。みたくなってしまい、
すっかり当時のカードフォルダは娘たちのクローゼットに突っ込まれたままだったんですが、ポケモンはまだまだちびっこたちにも人気あったし、
元ちびっこが成人してしまったので、そのおっきい子供たちにも相変わらず熱狂的な人気がありましてね。
日本に私が帰ることになって、ポケモンセンターに行って土産買ってきたんですよ。
ついでに拡張パックを何袋か買ってきたので、そのカードを古いフォルダに入れたんです。
それを見た息子がカードに興味を持って、旦那が「ポケモンやろうぜ!」と。
上の娘たちとはろくすっぽ、娘と父のなんちゃらみたいなのがなかったというか、
旦那が娘たちだけを連れて映画見に行ったり、クリスマスの時期にはテーブルトップゲームを毎年買ってきては「やるぞ!」と半強制的に一緒に遊んだりと、
無理やり作ってたんですが、相手はなんせ双子よ。
家のむっさいおっさんと映画見に行くよりゲームやるより、二人で大喧嘩した方がストレス発散になるし、友達たちと好き勝手言いながらパソコンで映画見る方がよっぽど楽しい。
私はめっちゃ冷めたおかんなので、勝手にすれば。と思ってたんですが、やはり自分の亭主=娘たちの父親をないがしろにされているのを見るのは私が切ない。
おとーさんのパンツと一緒に洗濯しないで!とは言われなかったが、
実際におとーさんの助けがなければ、大学に行くことも、あれもこれもすべて、
出来なかった事なんだからちったーリスペクトしろゴラァ!!!!!!
と私が噴火し、おとーさんがまーまー。とか言って、娘たち号泣なんてこともありました。ええ。
そこで出てきたのが息子だ。
自分の夢を子供に託す野球バカ親父と同じ。
星飛馬が大リーグボール養成ギブスをつけられたように、旦那は息子にポケモンカードチャンピオン養成ギブスを・・・・・・を作ったわけでも、つけたわけでもないが、
地元の老舗テーブルトップゲーム屋はこれ以前からずっと通っていたが(主に旦那が)、そこではマジック:ザ・ギャザリング - Wikipedia(以下マジック)とポケカも扱っていたので、旦那は息子を連れて、構築デッキ*2を2つ、対戦スタートセット30を1つ買ってきた。
その店は毎週土曜日にリーグがあったので、そこも参加してきた*3。
リーグに入るとプレイヤーIDが発行されますが、登録はポケモンインターナショナルのウェッブサイトでします。
The Official Pokémon Website | Pokemon.com | Explore the World of Pokémon
(以下TCPi)
ここで
プレリリース・トーナメント - MTG Wiki *4や、その他公式の大会やリーグなどが検索できます。
同時に参加した大会の結果やポイントも記録されます。
そして、旦那(と息子)は地元でプレリリースがあることを知り行ってきました。
当時は一人参加で25ドル(約2600円くらい?)したと思う。
構築デッキ12ドルに、スタートセットで10ドルくらいっすよ。
カード買うだけで100ドル近くの出費っすよ!。
旦那は初期マジックユーザーだったので、カードゲームは死ぬほど金かかるというのはわかってた。
我が家は毎年ヴァケーションに行くのよーてなほど裕福でもなければ、
ヴァケーション=旦那の実家に行く。程度のしょぼしょぼな庶民で、
幼児とか子供とかの習い事にしたって、1シーズン(大体4回~6回)だけで200ドルとか、
週に1回30分で月100ドルとか200ドルとかもう舐められてるとしか思えないお値段なので、
子供は習い事もしたことがなく、それなのに、たかだかカードごときで100ドルとは何事!
とめちゃくちゃ反対したんですよ。今でもです。はい。
でも、親父は息子となんもしたことないし、する予定も今のところは全くなさそうだった。
そのころ、息子は違う問題を抱えてて、とにかく神経質で扱いが面倒くさい子で、
オムライスはケチャップが崩れないように端から食べないとヤダ。とか、こだわるところがちょっと神経質すぎて、家の中では月に一回は大声で泣いて部屋から出てこないこと3時間とかよくありましてね。
幼稚園でも何度かいきなり癇癪を起して爆泣。先生がびっくりする。ということがあって、先生いわく、ちょっとナイーブな子ではあるけど、この年齢だとよくあることですよ。なんて言ってたけど、
小学生1年生の前半まで、このよくあることですよ。が2度もありまして。
ポケカは、自分がいくら文字が読めようがルールがばっちりだろうが自分ができるだろうがなんだろうが、負ける時は負けます。
対戦相手の子がめちゃくちゃ意地悪なこともあります。
対戦相手だけじゃなくても、いじめもあるし派閥もあります。
何より、家の旦那が一番意地悪です。
家の旦那、軽度のディスレクシア - Wikipediaな上、本の虫で、どうやって文字(単語)を覚える(理解する)のかは、その単語そのものがセットになっていて、そのセットの持つすべての意味を記憶するんですよ。
だから、一つの事を説明するとしたら、そのセット(単語)が10あるとすると、
1から10まで1つ1つ「自分で」説明しないと「自分が」混乱するから「相手も」混乱するであろう。という思考に向かっちゃうんですよ。
10つならまだ「あーその話聞いたよ」てな感じですが、
20も30もある場合はですね、黙って聞く振りするしかないというか。
まあ、こんな特技?がある故、旦那はテックサービスのプロを長いことやってるんですが。
そんな旦那相手に息子はポケカを始めたので、嫌でも覚えるよっ。覚えちゃうってば(涙目)。
ちっと勘違いしただけで、これはあーだのこーだのと永遠とそのあーだのこーだのの説明始めて、面白い!楽しい!はずなポケモンがお勉強になっていき、
少なくとも数の数え方とか単語の意味とかポケモン覚えたりとかで、
金はかかるが、これも父親と子供のなんちゃらなんだろうだし、
ソーシャル面も鍛えられるだろうから(あくまでも希望)、
ポケカはほどほどでやってね。程度で同意をしたというかなんというか・・・・・。
そして、リーグに行くだけの日々が少し続いたのですが、
コロンバス(オハイオ州ですね)にはオハイオ州立大学というマンモス学校(以下OSU)があります。
そこの生徒さんたちもちょこちょこ来てて、今度OSUのユニオンでコロンバス市大会あるという情報を旦那が聞いた。
参加費は無料。必要なお金は駐車代だけ。片道家から20分程度(渋滞がなければ)。
近いし無料だから遊びに行こう。
そういって、息子と旦那は構築デッキを一枚だけ変えただけのデッキで遊びに行きました。
私もOSUには行ったことがなかったので観光気分で行きました。
息子ジュニア部門で6人中1位。
旦那は・・・・忘れた(^^;。マスターの参加人数は40人近くいたと思う。
息子は1位のトロフィーと拡張パックを持ち帰ってきた。
ビギナーズラックだから(震)と言いつつ、旦那と息子は息子の部屋の棚を整理して、
トロフィーを飾った。
そして、プレリリースを一回、同じOSUでオハイオ州大会があることを知った。
一番最初に買った構築デッキに、サムが賞品でもらった拡張パックから出したトレーナーとアイテムを2枚交換してそれを持って行った。
これで構築デッキから3枚変更。
州大会は凄かった。マスターはおそらく200人以上。シニアは60人以上。
そしてジュニアは約40人。
対戦方式は
スイスドローとは (スイスドローとは) [単語記事] - ニコニコ大百科。*5
スイスの後に、トップ8のシングル・エリミネーション。
息子はさりげなく勝ってしまい、トップ8に選ばれてしまった。
そして、シングル・エリミネーションの一回目で負けたので7位。
ひぃいいいいいですよ。ほんとに。
7位なので、拡張パックの箱半分が賞品。
大会の帰り(めちゃめちゃ遅いですよ。夜8時過ぎてたと思う)に、
祝いだーと旦那が盛り上がっちゃって、
エライアメリカンなレストランに寄って、
「なんでも好きなの注文しろ!」とか言っちゃって、
コーベ(神戸肉を使った)バーガーが食べたい。とか言い出して、
なんで15ドルもするバーガー注文してんだよ!とめちゃくちゃツッコミ入れたかったけど、パックの箱半分つったら、店頭価格で50ドルくらいなので、
ま、ま、いいよ・・・・・・。みたいな感じでエライバーガー食われた。
そして、州大会のシーズンに突入。
片道2時間以内の場所なら参加していい。
となり、ケンタッキー州、インディアナ州、と参加し、こちらの方は
デッキが古くなった、アンチメタの出現で全く勝てず。
ただ、息子も旦那も私ですらも、知り合いがちょびちょび出きた。
トーニー・Torny*6がいるんです。
アメリカはくっそ広いので片道2時間から6時間くらいの範囲だと「近郊」になります。
私も旦那も、本人ですらも、1位になりたいとか、奨学金がほしいとか、世界に行きたいとかそんなん全くないんで、
中にはライバル視してきた子供も親もいましたが、気にしないように努めました。
あなたたちの目標は違うし、私たちの目標も違う。
家の息子が何したってーのよ。とは思ってたんですが、
何したって、すげー事気が付かない間にやらかしてましてね。家の息子が。
家の息子 地雷 - MTG Wiki
(英語ではローグと呼ばれてます。以下、ローグ)だったんです(滝涙)。
一番最初のシティの時に、イリノイ州から来た子がいたらしいんですよ。
その子はスーパーコンペティター(Super competitor。超が付く競争者と言えばいいのだろうか。大会でポイント稼ぐためならどこにも行く先ほど書いたトーニーにスーパーが付く人たちです)で、まさか構築デッキでやられたとは!ってことですね。はい。
子供はどうかは知りませんが、少なくとも連れまわしてる親は気にしますから。
対戦相手のデッキがなんだったかとかなんとか。
その親が、コロンバスに行ったけど、構築デッキ持ってきたガキがいてそいつが1位とった。と一言、他のトーニーにいえば、コロンバスにはローグがいるから気を付けろ。と警報が一発で流れるんですよ。
そして、オハイオ州大会でも同じですね。
それぞれ個々のライバルもいりゃーグループでつるんでるのも当時はいましたから、
あいつはアレ持ってくるし、あいつはあれだから、今度こそ自信ある!。
と親やグループでアナライズしまくったデッキを持ってきたにも関わらず、構築デッキのローグにやられたから、あいつは脱落、あいつはなんちゃら、じゃあ俺は誰に当たるんだ。となります。
そして、ケンタッキー、インディアナを経験して、
なんで、こんな家の息子はハブられてんのかなぁ?と旦那と相談して、
やっぱり構築デッキはローグだから勝敗率が狂うからきらわれてるんじゃね?
という結論に達しました。はい。
そして、インディアナ州インディアナポリスで行われた全米大会です。
リーグリーダーの女性が「とっても楽しいから遊びにおいで」と
言われ、旦那がそそのかされて、娘たちも高校卒業しちゃうから観光代わりに豪華にみんなでヴァケーションしようぜ!。と片道2時間ちょいなんですが、
2泊3日だったかなぁ?えらいホテル予約して行ってきたんです。
どうせ勝てねーんだから、ローグで行こう!と、上級者用のデッキを訓練して息子は向かった。
参加人数は世界大会より多いとかいう恐ろしい噂を聞いたので、
モヒカンでいきました。ほら、迷子になってもわかりやすいし。うん。
そして、実際に世界大会より参加人数多かったです。
ジュニアだけで約300人。
あまりの人の多さに息子ビビりまくって泣くとかいうハプニングもありましたが、
1回戦目でこともあろうに、スーパーコンペティターのシニアのお兄ちゃんがいる子にぶち当たりまして、その子が負けちゃった。
大きい大会で一発目に負ける=トップカット絶望的。な意味なので、その子は泣きながらお兄ちゃんに言いつけた。
もちろん、周りの子供たちも息子がなんのデッキを持っているかはその時点でバレバレだ。
1回戦目の後には、ほぼジュニアとシニアのコンペティターたちに、
今年のジュニアですげーローグがいるらしい。と噂が立った。
息子の名前と同じ名前の子がケンタッキー州にいるので、
どっちがどっちだ。となり、最初から知っている子たちが、オハイオ州のS。と伝え、
それも同時に流れた。
そして、2回戦目のあとには、親からガキから、息子に「どうだった?」と声をかけ、息子は負けただの勝っただのと言うところを見せられて(3歩ごとに聞かれる)、
最後のペアリングでは、インディアナ州の子とぶち当たって、その子が勝てばその子はトップカット確定。
家のが勝てば、バブル*7。
元々、この子は息子のことをライバル視していた。
というよりも、この子には2歳年下の弟がいて、3州の大会にも来ていたのだが、
片方が息子に勝つと片方が負けるというジンクスがすでに出来上がっていた。
実際にペアリングされたのは2か所だけだが、これに兄弟間の争いも混じっていたので、余計にこじれていたらしく、この日はすでに息子が弟の方を負かしていた。
ジンクスとは言えど、たった二回の出来事なので、兄貴の方は不安だらけだった。
特に対戦練習をしていないデッキでしかも息子だ。
息子の悪口ならすでに吐くほど聞かされているし言っていたはずだ。
「今日は負けない!」と顔を青くしつつも、彼は息子に立ち向かい、結局家の息子が負けた。
まあ、その子の方が2歳ばかりおにーちゃんだったし、プレイ歴は当然長かったから、勝って当然じゃね?と私から見たら思うんだけども、勝てた喜びは相当だったらしく、
対戦が終わって二人で私のところにきて、
息子が「負けたw」その子は「やっと勝てた」と報告に来た。
周りには私の地元の子供たちのおかんが複数いたので*8こっそりと、
「おめでとう。1回目で負けたら私が許さねぇぞ。頑張ってね」と笑って言ったら、
「うん。わかった」と鼻の穴広げていってましたわ。
結局、4位だかだったかなぁ。覚えてないけども。
ともあれ、その時はTCPiも羽振りがめちゃくちゃよくて、
サイドイベント(プレイテーブルがあって好き勝手に座って適当に遊んで並ぶだけ)で余ったプロモ大放出したりして、手ぶらで帰ってくるという事はなかったんだが、
インディアナポリスの治安の悪さと物価の高さについていけず、大会が終わってから駆け足で家族みんなでそこらを歩き回って、死にそうになってきましたけどね。
もう一生行かねぇ。と。
観光もヴァケーションもへったくれもねーじゃねえか。と悟り、
これ以降、本当に特別な大会は抜かして、ポケモン大会は大会で、観光予定は作らない。と決めました。
*1:日本ではジムと呼ばれています。
ポケモンカードジム | ポケモンカードゲーム公式ホームページ
*2:アメリカはハーフデッキはないので60枚です。
*3:すべてボランティアです。シングルトレードをしているような大きい店ではそこの店員さんがリーグオーナー、リーダーをしているところもあります。
*4:株ポケはしてません。TCPiのみのイベントです。内容はこれと同じようなもんなので一応リンク貼っておきました。
*5:細かいポイントの計算式は違いますがこれが一番わかりやすいかと。
*6: tournament circuit = 大会サーキットと言って、大会を巡回する人たちという意味です。英語では略してTornyと呼ばれてます。
*7:バブル(泡)とはトップカットに入るか入らないか微妙なスタンディングにいる人たち。トップ7が6-1、その後に5-2が15人いる場合、トップ8に入れるのは一番勝敗率が高い人が入れる。この15人が「バブル」。はいれた一人が「バブル・イン」。入れなかった人は「バブル・アウト」。このバブルを境にトップ8(または参加人数により数字が変わる)は「イン」。バブル以下は「アウト」。最下位は「バット(ビリッケツ)カット」と呼ばれている。
*8:お隣の州の子ですからねぇ。ちょっとどころかかなり険悪な感じ?。