古い話ですが、トニセンのアルバム「!Attention」を買った事情。
アメリカと言っても都会に住んでるわけじゃないんです。
もっと昔は本当に田舎過ぎて、日本の食材を買いに行くにも片道2時間かかってたんです。
現在住んでいるとこは17年くらい住んでるんです。
引っ越してきた時は、なんて都会なんだっ!と思ったんです。
片道20分ほど車で行くと日系ストアがあって、そこである程度の食材は手に入るんです。
その近隣はそれなりな日本食が食べれるレストラン、お土産屋さん、
当時は新刊、雑誌、古本やCD、ビデオ*1なども売ってたんですよ。
都会じゃないとこにある日系ストアなんでくっそ高いし、
すでにその頃はなくて当然みたいな生活してたんで、
滅多に行かないんですけど、たまに行く時はそのお土産屋さんみたいなとこに
寄っちゃー古本立ち読みしたりしてたんです。
たまたまですよ。たまたま。
CDが置いてあったグルグル回る例の奴*2を見てたんです。
誰だったかなぁ。確か福山とかモーニング娘。とか並んでたと思う。
その中にひょっこり、地味な色したトニセンのAttention*3があったんです。
ものすごい正直に言えば、ずっと健ちゃんカミセン寄りファン*4
だったので、トニセンがアルバム出してたことも知らなかったという。
嬉しいと思うより先に、アルバム出してたんだ。
しかも、こんなとこになんで売られているのか。と。
値段を見ると40ドルだよ。40ドルっ。
当時の日本で売られていた値段は知りませんけど、
これ、送料手数料とか含まないで確実に10ドルはポン引いてんだろっ。
と思いました。
そして、田舎のちっちぇーとっから、今のとこに引っ越した後だったんで、
お金もないし、40ドルなんつったら、当時の私らの週の食費の4分の3くらいです*5。
CDの帯見たら、特典として特製キーホルダーと、なんかに応募できる葉書付だと。
初回限定版かなんかだったのかなぁ。
少なくともそのCDのジャケットをマジマジと見つめ10分はその場で悩みました。
ですが、本当にお金なかったんで、その時は断念したんです。
そして、2か月後くらいにその店に戻ったら、まだそのCDはあった。
年明け3月から4月中旬あたりで、手続きを早く済ませると、
タックスリターンっつって、余計に払った税金の残りが返ってくるんですよ。
引っ越した年だったんで、ちょっとばかり例年より多く返ってくる予定だったんです。
なので、税金が返ってきた時に、まだクルクル回る例の奴に置いてあったら、
その時は買おう。と心に決め、
旦那にも「あったら今度買うからっ」と宣言しておきました。*6
そして税金が返ってきました。
たまにはイイもん食べようぜ!*7。と、日系ストアの方に行ったんです。
食いモンの事しか考えてなかったんで、トニセンのCDなんてスッカリ忘れてました。
いつものようにその例のお店に入って、たまたまですよ。たまたま。
CDのグルグル回る奴をグルグルしていたら、
一番後ろにちょっとホコリ被ってた*8トニセンのCDがまだあったんです。
あ・・・・・・・・・。
この後の複雑な気持ちはどう表わしたらいいのか。
日系ストアがある地域とはいえど、隣の街に全米で有名なマンモス大学*9があるといえど、
誰かは買っちゃうんじゃないか。と半分諦めていた気持ちと、
なぜまだ売れ残っているのか。と傷心した気持ちと、
これはV6だったら売れていたのか。と思う気持ちと、
トニセンかぁ。トニセンに40ドルかぁ。と思う気持ちと、
色々と交差してしまい、またCDを手に持ち、また10分ほどその場で考えたんです。
よっしゃ。特製キーホルダーもついてるから、買ってしまおうっ。
このクルクル回るのにいつまでも置かれ続けているのも忍びない。と観念し、買ったんです。
家に帰り、ウハウハ*10しながら
パッケージ開けて、キーホルダーは少々大きかったけれど家のカギにつけて、
とうの昔に期限が切れていたハガキを破棄し、
CD聞いて、坂本*11って、こんな歌上手かったんだー。と改めて実感しました。
今では家の自慢の一品になっております。
あのキーホルダー、結構重宝してたんですけど。
でかい、重い、の二重苦だったんで、
バッグの中で不明になっても底を漁ればすぐ見つかってたし。
でも、3年後くらいかな?重さが仇になっていつの間にか
バッグから転落事故を起こし丸ごと行方不明になってしまいました。
鍵もなくしてしまったので、ドアの鍵も全取り換えもしたんです。
だから、このCDの価値は40ドルから70ドルに跳ね上がりましたが、
キーホルダー無くした事の方が私はショックでした。はい。
*1:当時はまだDVDではなかった。
*2:回転棚っていうんですね。今、初めて知りました。
*3:1998年9月発売
*4:後に友達が「健健うるさい。トニセンも凄い良いから、ビデオ送るから私から布教されたと思って見ろ!」
と送っていただいたプレゾンのビデオがキッカケで健・博ファンになりました。この話はまた改めて。
*5:雑費は抜きです。そこまで財テクできるほど頭良くないです。
*6:ほら、一応専業主婦だし旦那の稼ぎだし、宣言しとかないとなーと。
*7:子供たちの大好物の子持ちシシャモや納豆。
*8:上んとこを触るとちょっとザラザラする。
*9:日本人の生徒さんも沢山います。
*10:なんやかんや言ってめちゃめちゃ嬉しかったんです。
*11:Shelterです。Shelter。